(株)島津製作所は、環境にやさしく、クリーンで静かな電磁力式疲労・耐久試験機島津サーボパルサEMTシリーズ2機種を発売した。
サーボ制御方式により、電機・自動車部品、ゴム・樹脂、各種医療材料などの疲労・耐久試験を、1kNまでの試験力、かつ最大プラスマイナス50mmの長ストロークで行える。
疲労・耐久試験機「サーボバルサ」は、ゴム・樹脂・金属、新素材など、さまざまな材料や部品の疲労・耐久試験に用いる材料試験機の一つで、試験対象に試験力を繰り返し加えながら疲労・耐久強度を求める。
新発売の「島津サーボパルサEMTシリーズ」は、「高速・長ストロークで疲労・耐久試験を行いたい、あるいは「クリーンで静かな環境下で、しかも高精度に耐久評価を行いたい」というユーザーの要望に応えて開発したもの。油圧を使用せず、電力のみを駆動エネルギーとする。常にフルパワーで動作させる油圧式と比べて、試験力に比例した電力で運転する電磁力式は、環境にやさしい装置といえる。
▽油圧を使用しないため環境にやさしく、クリーンで静かな疲労・耐久試験機。
▽必要最小限の消費電力でムダの無い試験を継続できるので、ランニングコストが安く、メンテナンス費用も含めてトータルコストが低減できる。
▽最大試験力を1kN(従来機は最大500N)に広げ、より多くの試験対象に対応できるようになった。
▽ストロークを最大プラスマイナス50mm(従来機はプラスマイナス10m)まで広げたことにより、ゴムなど大きなストロークを必要とする疲労試験にも対応可能。より多くの試験対象の引張試験や圧縮試験にも対応できる。
▽最大2m/sec(従来は0.5山sec)で動くため、試験時間を短縮できる。
▽24bitの高分解能計測制御システムで、一定の力を加えた状態で微小な力を繰り返し変化させる試験も正確。
▽設置面積は油圧式の同等試験力装置に比べて約半分。
【本体寸法】幅725×高さ2700×奥行き650mm、510kg
【税込価格】1575万円〜 |